決算インタビュー
2010年3月期第2四半期決算発表を終えて

2009年11月16日

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スクウェア・エニックスグループは、イギリスの有力ゲームソフト会社、Eidos Ltd.(以下:アイドス)をグループに加え、真のグローバル企業としての骨格を完成させた。上半期、国内では「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」、海外ではアイドスの「バットマン アーカム・アサイラム」など大型タイトルをリリースし、販売本数では半期過去最高の1,207万本の実績を達成した。和田洋一社長自ら「ほぼ及第点」と評価した上半期だが、決算説明会直後にその総括と今後に注力する事業ポイントを聞いた。

2010年3月期第2四半期(累計)の決算実績績
大型タイトルの投入でゲーム事業、出版事業は好調

2010年3月期上半期決算は、大型タイトルの投入で業績も順調に推移しました。この上半期をどう評価されていますか。

和田

大型タイトルの投入でゲーム事業、出版事業は好調

ゲーム市場の環境は、依然として厳しい状態でしたが、スクウェア・エニックスの事業自体は計画通りに歩めたと思っています。事業セグメントによっては苦戦したものもありましたが、第二四半期から牽引役のゲーム事業がうまく推移したこともあり、及第点は取れたのではないかと思います。「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」も発売から約2ヶ月で出荷本数が400万本を突破したことも大きく貢献しました。

今期は、アイドスのタイトル売上高も寄与し、販売本数実績でも大幅な増加となりました。それを踏まえた業績評価は。

和田

ええ、好調だったものはいくつかありますが、全般的に苦戦しました。ゲームの販売本数の通期実績では、全世界で1,106万本と前年同期の実績に比べて335万本の減少となりました。そのため、売上高で363億4,300万円と前年同期比12.6%の減少、営業利益は41億6,200万円と同じく53.1%の減少幅になりました。
AM等事業については、過去3年間は赤字から黒字転換、そして成長へと計画通りに進んでいましたが、前期は売上高で582億6,900万円と前年同期比15.7%の減少で、のれん償却(約11億円)を含めると9億4,400万円の営業損失と低調に推移しました。上期だけ捉えれば、アミューズメント市場全体が厳しい中で、業界トップの既存店売上高成長率をキープできたことの意義は大きかったのですが、下期の不振が痛手でした。

決算実績と通期実績計画 / 事業セグメント別実績と上期進捗率

事業セグメント別のポイントは。

和田
ゲーム事業は、国内で「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」、海外でもアイドスの「バットマン アーカム・アサイラム」、加えて国内外ともに「キングダムハーツ 358/2 Days」が好調でした。ゲーム事業は、484億44百万円と前年同期比117.5%増と目立った結果となりました。しかしながら、アミューズメント事業は市場環境が依然として厳しく売上高では、同20.5%減の258億53百万円、営業利益では58.4%減の11億6百万円でした。出版部門は絶好調でした。コミックだけでなく大型タイトルの攻略本販売がうまくいき、同27.4%増の78億75百万円でした。この出版部門は、定期刊行物で連載している作品をアニメーション化することで、さらにコミックの売上が伸び、高い打率を達成しました。対象ユーザーを極めて細かく分析したマーケティングが功を奏した結果だとみています。「ドラゴンクエストIX」の攻略本は、他社の大ヒット書籍を抜き初週でランキングトップになったくらいに盛り上がりました。モバイル・コンテンツ事業は、堅調に推移しており、同3.2%減と微減での51億79百万円となりました。二次著作物の企画・制作・販売およびライセンス許諾を行なうライツ・プロパティ事業の売上高は同90%増の32億11百万円と好調でした。

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