決算インタビュー
2010年3月期を振り返る

2010年5月28日

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「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」の最新作、「バットマン・アーカムアサイラム」などの大型タイトルを期中に投入することで、2010年 3月期は全世界で2,666万本という過去最高のゲームソフト出荷本数と最高益を達成したスクウェア・エニックス・ホールディングス。しかしながら、和田洋一社長は「過去7年の平均経常利益実績を見る限り、依然として第2ステージから脱却できていない。これから3年が勝負どころ」と強調する。経常利益 400億円(±100億円)を目標にした第3ステージに突入するために、グローバル化とネットワーク化、自社IPの強化を軸に事業展開すると表明した和田社長に、決算説明会直後にそのポイントを聞いた。

2010年3月期通期の決算実績
全世界で過去最高のゲームソフト出荷本数を記録、合併来最高の連結業績を達成

2010年3月期は大型タイトルを投入して、最高益を更新しました。

和田

全世界で過去最高のゲームソフト出荷本数を記録、合併来最高の連結業績を達成

連結売上高では1,922億円、営業利益で282億円、経常利益で278億円と合併来最高の業績記録することができました。ゲーム業界で不振に陥っているところが多い中では、それなりに健闘したと思います。ゲーム事業でいえば、「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」(以下、ドラゴンクエストIX)、「ファイナルファンタジーXIII」(以下、FFXIII)と、「バットマン・アーカムアサイラム」などを発売して、全世界で2,666万本と過去最高の出荷本数を達成できたこと。また、日本、北米、欧州での販売構成比率のバランスが良くなってきたことについても満足しています。

ゲーム事業では着実にグローバル化が進んでいる様子が伺えました。

和田

ファイナルファンタジーXIII

2010年3月期に発売した「FFXIII」は、日本が185万本、北米が179万本、欧州が177万本と、販売構成比率のバランスが良くなってきています。地域間の販売タイムラグを短縮できたのも好結果に結び付いたと思っています。もちろん、今後は全世界同時を目指しますので、引き続き改善していきます。

地域間のタイムラグを大幅に短縮できた要因は何ですか。

和田
2003年くらいから世界のゲーム市場の厳しい競争に打ち勝つ開発体制ができていないと感じており、以来、開発チームに発破をかけてきたのは確かです。以前は、最終工程に近づくにつれて、スケジュールがさらに乱れがちだったのですが、「FFXIII」では発売前の約1年間については、極めて効率良く開発が進みました。グローバル戦略の一環として、英国の旧アイドスが昨年4月にグループ入りしたことも開発面で大きな刺激になったと思います。
このほか国内では「ドラゴンクエストIX」がシリーズ国内過去最高の426万本、「キングダムハーツ 358/2 Days」が国内外で149万本のヒットとなりました。それに加えて、旧アイドスの「バットマン アーカム・アサイラム」が324万本と複数のミリオンセラーを達成することができ、前期比128.4%増の1,099億円の売上高、営業利益では前期比254%増の238億円となりました。

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