決算インタビュー
グローバル化を加速し、世界へ挑む 〜企業文化の変革が急務〜

2010年11月24日

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厳しい環境下で安定収益を達成するも、課題は残る

まず、2011年3月期の上期決算の総括をお願いします。

和田

上期は、ゲーム業界が厳しい環境にある中で、グループとして相対的に安定した収益を出すことができたと思います。ゲーム業界は何年も前から大きな環境変化に直面し、安定的な収益を出すことが難しくなっていますが、いくつかの対応を行ってきた結果が反映されていると思います。ただ、中身については決して褒められるものではありません。弊社は、お客様から心底望まれるモノやサービスを提供することが重要ですが、その意味では課題が残っています。

上期の期待作の一つ、「ファイナルファンタジーXIV」(以下:FFXIV)の状況はいかがですか。

和田

経済的な実績という点では、予想から大幅に乖離しているわけではないのですが、お客様に完全に満足して頂けるものとは言い難く、反省すべき点が多かったと思います。お客様の信頼回復に向けて全力を尽くしています。11月、12月に大型のバージョンアップを行うことを発表していますが、それだけではなく、恒常的に改善に取り組んでいきます。

通期の見通しについては如何ですか。

和田

通期の業績見通しは従来通りで、変えていません。しかし、市場環境が非常に厳しい状況にあることは十分に認識しています。
また、モノづくりに対する取り組み姿勢が、この1、2年甘くなっていると反省しています。クォリティ最優先、こだわり重視といった土壌を回復させなければなりません。企業文化、組織全般にわたっての改革が必要です。

段階的に育てたソーシャルゲームが、人気タイトルに成長

ブラウザゲームやソーシャルゲームなどの新分野での人気タイトルも育ってきているようですが。

和田

この分野には、数年前から継続的に取り組んできました。大型のパッケージソフトのように多くの広告宣伝費をかけたプロモーションを行わないためあまり目立ちませんが、着実に展開してきました。
成功事例としては、以前から何度か触れている「ニコッとタウン」(仮想生活コミュニティ)「戦国IXA」(ブラウザゲーム)、「幕末志士の恋愛事情」(ソーシャルゲーム)が挙げられますが、最初のふたつは数年前から準備を開始していました。「ニコッとタウン」は、順調に売上げ、利益を伸ばし、当年度は10億円以上の売上高と30%以上の利益率を確保できそうです。また、「戦国IXA」は今年8月からオープンベータテストを始めたヤフー株式会社とのタイアップゲームですが、先月だけでも2億円以上の売上になっています。
「幕末志士の恋愛事情」に関しては、いくつかトライした中で当たり始めたものです。これまで我々のゲームでは捉えきれていなかったユーザー層に受け入れられました。
「幕末志士の恋愛事情」のようなゲームが受けるのは、日本だけではないか、とよく言われるのですが、いろいろな人に聞くとそうではなく、海外でも地域やユーザー層によってはマーケットの拡大余地はあるようです。この分野でも、引き続きいろいろチャレンジしていきます。


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