2011年11月25日 中央大学 講演概要
「ゲーム産業の業態変化」

*

次に沿革ですが(スライド3)、2001年から私はスクウェアの社長をやっておりました。もう1つエニックスというゲーム会社と合併させまして、2003年4月から株式会社スクウェア・エニックスを発足させております。3年経ってタイトー(東証一部)をグループの傘下にしました。それから2008年に持株会社制度に移行しまして、翌年、英Eidos社(ロンドン市場上場)をグループに入れております。M&Aも重要な戦略の選択肢になっております。同じ買収といいましても、その都度趣旨が違いますのでインテグレーションの仕方はそれぞれ別々の戦略をとっております。 スクウェアとエニックスを合併させてスクウェア・エニックスとした場合には、相互に補完する機能を完全に一緒にしてこの時代を乗り切るというのが目的でしたから、継ぎ目がわからなくなるように、全く区別なく一つの会社にしております。大抵この手の合併になりますと、旧エニックス側、旧スクウェア側なんていう面倒くさいことになります。私がこの会社の社長になり、エニックスの元社長が副社長になったんですが、このレベルで割れると、どんどんその下の取締役、執行役員、部長、課長とバラバラになっちゃうんですね。日本には大合併会社が数十年前からいっぱいありますが、いまだに人事的に分かれている会社がほとんどです。皆さんも銀行に就活されるかもしれませんけど結構大変ですよ、中は。それが嫌だったので、細かい工夫はいっぱいしました。例えば、社長室を作らず、副社長と私を物理的に同じ部屋に入れて且つガラス張りのレイアウトにしました。こうすれば、部下がどっちにレポートしたらいいだろうと迷わないで済みます。更に、襷掛け人事は一切しない等、いくつかの工夫の中でスクウェア・エニックスを発足させました。 タイトーを買収したのはスクウェア・エニックスが持っていなかった機能、つまりアミューズメント施設の運営とアミューズメント施設に対するゲーム機の供給、製造等を取り込むためでした。しかしながら、ブランドのイメージも違いますので、いまでも独立した会社としてスクウェア・エニックス・ホールディングスの下にぶら下がっております。 更にこうした事業再編がしやすいように持株会社に移行して、2008年10月からスクウェア・エニックス・ホールディングスという体制にしております。

ページの先頭へ

印刷