2011年11月25日 中央大学 講演概要
「ゲーム産業の業態変化」

(スライド続き)*

それからグローバル展開ということが非常に重要なキーワードとして出てくるわけですけども、その際にですね、やはり日本人を欧米に出向させて、マネージメントやらせて、ローカルスタッフをリクルートするというやり方ですと全然間に合わないんですね。いつまで経っても日本人会社を脱することができない。そこでイギリスの名門会社Eidos(ロンドン市場上場)、トゥームレーダーとかヒットマンを作った会社ですね、ここを買収しました。この会社はイギリスに本社があるんですけれども世界中に開発の拠点を持っておりました。ゲームを開発するクリエーター達が数百人ずつ世界各地に散ってます。これを傘下に持っていたので一気に世界の拠点網が確立できると考え買収しました。この際は、Eidosは法人としては完全に消滅させまして、それまで持っていたスクウェア・エニックス・ヨーロッパの拠点とEidosのヘッドクウォーターを完全に融合させています。できる人がトップ。できない人は部長職を退くということで完全融合という形にしました。一方、Eidosのブランド及びタイトルブランドは残したままにし、従来Eidosの子会社だった世界各地の開発スタジオは、新スクウェア・エニックス・ヨーロッパの子会社として、独立を維持させました。

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スライド4をご覧ください。現状、拠点はこんな感じで世界中にあります。先ほども話しましたけども、基本的に日本人を現地に送るということはやっていません。人事で解決するのではなく、実務運用をこそグローバル化すべきだと考えています。但し、各拠点とは常時緊密な関係を保つようにしており、双方の出張は相当な頻度です。また、テレビ会議。これ非常に便利です。皆さんも社会に出たら頻繁に使われると思うんですけど、テレビ会議を活用し、週に2〜3回は誰かと話しています。私自身も年に60日くらいは何処かには出張しており、物理的なFace to Faceのコミュニケーションも十分に取っております。こうして、ローカルを活かしたまま、グローバル運営を実現しますと、更に利点が出てきます。地元の空気を吸って、地元の教育を受けて、地元の文化を吸収して社会人になった人達がそれぞれの地域におりますので、その地域の文化、情報の吸収力というのは、日本からの出島というやり方と比べますと圧倒的に密度が濃くなります。もう一つは採用。国ごとに、優秀な人がいるかどうかという旬があります。また、国ごとに制度が違います。法人税が違う、所得税が違う、福利厚生が違う。そこの最適なグローバル配分を考えることができる。リクルートの窓口が世界中にあるというのもグローバル展開する上で強力な武器になります。

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