2011年11月25日 中央大学 講演概要
「ゲーム産業の業態変化」

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II.ゲーム産業概観

今からまずゲーム産業の概観をお話します。大体どれくらいのサイズで、どういった構造になっているかというのを簡単に申し上げます。その次に、ゲーム産業が発展していく中で、どのようにイノベーションが起こり、業態転換が起こったかということを説明します。最後にそういった状況の中で、たった今我々が何を目指しているかということをお話したいと思います。

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スライド9をご覧ください。これはゲーム市場の推移。コンピュータゲームができたのは1970年代の後半です。時系列で、世界合計するとどれくらいの市場規模かを表した図です。ゲームの定義がどんどん広がっておりますので、網羅的には入っておりません。でも、マスコミの方が思っているより遥かに大きいんですよ。ハリウッド映画だとか日本の映画っていうとすごく大きい気がするし、テレビは毎日観ているからすごく大きい気がするんですけど、実際にはゲームよりも遥かに小さい。ゲーム市場は、現時点で8兆〜10兆円なんですね。随分幅があるのは為替がすごく変わりますからあまり正確な数字を言っても意味がないからです。勿論、だから偉いってわけじゃないですよ。皆さんの活躍される舞台としても、あるいは研究対象としてもかなり歯ごたえのある産業だということを申し上げているだけです。サイズを実感していただくために言うと、例えばiPhone。2007年から1億4千万台くらい売れていますね。スティーブ・ジョブズが神になってAppleも大ブレイクしています。でも、任天堂DSって大体1億4千万くらいなんです、台数でいうと。それからiPad。タブレットPCの革命、PC自体の革命と言われました。これで4千万台。さっき任天堂DSが1億4千万台といいましたけど、PSPでも7千万台くらい。それから据え置き型のPS3とかXbox360、これで各々5千万台以上、Wiiだと8千万台以上。大体こんなサイズなんです。iPadとかiPhoneとかは単一のデバイスですよね。単一のデバイスでこのサイズというのは実はAppleが出るまではゲーム機だけだったんです。もちろん携帯電話も流行りましたよ。しかし、あれ機種がバラバラなんですよ。残念ながら今後は端一デバイスが席巻するといったことにはならないと思いますが、サイズ感ということでイメージいただくと、実はそれだけの影響力のある業界なんですね。

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