株主の皆様へ

当社グループの3つの戦略

①グローバル化

お客様のハードルが下がっていくことに比例してゲーム産業が発展していくのであれば、地域的な拡大は必然です。グローバル化はいかなる企業にとっても大前提となるはずです。従って、グローバル化をどのように考えるかが差別化の戦略になります。 当社グループは、グローバル市場という抽象市場は想定しません。 全てのタイトルを全世界で販売することは現実的ではなく、目標とすべきではないと考えております。市場は、地域ではなく、お客様の嗜好でセグメントし、各コンテンツは自らの特性を追求していくべきです。日本の非常に狭いコアユーザーを狙ったら、フランスと中国の学生にも受け入れられたということが起こってくると思います。嗜好でセグメントしながらも、地域を限定しないことによってスケールを出していこうと考えています。 こうした考え方に基づきながら、流通については、逆に地域に完全に根を下ろします。 コンテンツに対する嗜好に国境はなくても、流通は各地域の商習慣に完全に依存します。ちなみにネットワークサービスについても地域の文化に根差した極めてローカルなものであると考えております。 また、当社グループは人材採用拠点が全世界に存在しており、これは非常に大きな競争力です。各地域の人材の能力に加え、人事制度、税制、為替を総合的に勘案し、最適な人材ポートフォリオを構築していこうと思います。 さらに、新興市場への参入にも注力していきます。日米欧については概ね基盤ができ、中国についても足掛かりをつかみました。いよいよ他地域にも広く攻勢をかけようと考えます。

②ネットワーク化

先述のとおり、ビジネス・モデル、コンテンツ・デザイン、双方を変革しなければなりません。重要なことは、お客様との継続的な関係を意識する、価格はお客様が満足度に応じて決める、この二点です。新たなジャンルに対する追撃の手を緩めないだけではなく、パッケージソフトの形態をとっている従来型タイトルについても、ネットワーク要素の実装を必須にしています。 また、共有インフラを活用すれば、我々でもネットワーク事業者になりうる、プラットフォーム事業者になりえます。最終的には、我々は、コミュニティのプラットフォーム事業者に変質していかなくてはならないと考えています。

③自社IP強化

エンタテインメントを事業領域とする以上、お客様と我々との最終的な絆は、コンテンツ・ブランドになります。 どのようなインフラの上で、どのようなビジネス・モデルで展開されようが、これは変わりません。ファイナルファンタジー級の強いIPを10以上創るために全力をあげます。 また、ネットワークを事業の根幹に据えて事業運営していくと、同一タイトルを、コンテンツ化、サービス化する際の変換の自由度が必要になってきます。どのように変化させるかはタイトル制作段階では予測不可能である一方、現行著作権は「何に」変化させるかで権利が押さえられます。従って、自社のIPでなければ、事業展開に根本的な障害が発生することが予想されます。我々が自社IPにこだわるゆえんです。

当年度は大変ご心配をおかけしましたが、定めた目標に向けてまい進する決意でございますので、変わらぬご支援をよろしくお願いします。

代表取締役社長

和田 洋一

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