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2017(平成29)年5月11日開催 決算説明会概要

2017(平成29)年5月11日開催 決算説明会概要

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
2017(平成29)年3月期決算説明 質疑応答

日  時:2017年5月11日(木)18時00分~19時00分
回答者:代表取締役社長 松田洋祐


【質疑応答内容】

Q. 今期の業績予想と中期目標についてもう少し教えてほしい。

A. 今期の業績予想は、HDセグメントについては国内タイトル中心の販売計画となる。国内の市場環境は、家庭用ゲーム機中心の時代から大きく変化しているため、保守的な計画としている。中期目標については、2020年3月期前後に達成できるよう、パイプラインの見直しを進めている。

Q. 今期の業績予想のレンジの上限は保守的な数字なのか。

A.  市場の需要動向など不確定な要素が多いため、今期の業績予想の数値は少し保守的にしている。

Q. 「ドラゴンクエスト XI」は前作と比較して、どのような販売計画なのか。

A.  家庭用ゲーム機が全盛であった「ドラゴンクエスト IX」の発売時点とは大きく市場環境が異なるため、単純な比較はできない。「ドラゴンクエスト XI」は「ドラゴンクエスト」のブランド全体で収益をあげる計画である。

Q. IO Interactive A/S の事業からの撤退の理由について具体的に教えてほしい。

A. 欧米における競争環境等の観点から開発資源の集中が必要と判断した。当社グループの資金的・人的配分の見直しの結果、今回の撤退を決断した。

Q. 「ドラゴンクエスト XI」の発売による既存の「ドラゴンクエスト」ブランド作品とのカニバリゼーションはないのか。

A.  「ドラゴンクエスト XI」の発売でカニバリゼーションが起こるとは考えていない。既存作品は、それぞれユーザー満足度が高く、継続して遊んで頂けると考えている。また、「ドラゴンクエスト XI」の発売日前後には、「ドラゴンクエスト」ブランド作品全体を盛り上げる予定である。

Q. 今期の業績予想では、営業利益の上限と下限に50億円の幅が有るが、「ドラゴンクエスト XI」の販売見込みが要因なのか。

A. 複合的な要因によるもので特定のタイトルに起因するものではない。「ドラゴンクエスト XI」については、市場環境の変化などを踏まえて保守的に見込んでいる。

Q. 「ファイナルファンタジー XV」の追加エピソードの販売開始による本編の販売促進効果、購入率、その利益率は。

A. エピソード販売開始から間もないため、まだ結果については集計できていない。エピソード販売による追加コンテンツ自体の利益も見込んでいるが、ユーザーの購買意欲の促進と製品のライフサイクルの伸長を期待している。

Q. 中型タイトルの「NieR:Automata」の好結果は、人的リソースの配分の見直しなど今後の戦略に影響を与えるか。

A. 内製と外注のバランスについては、ビッグフランチャイズは内製を中心に、中規模のタイトルは外注により行っていく。また、新しいタイトルを育てることも重要なため、外部企業との提携によるバランスの配分も考えている。

Q. スマートデバイス・PCブラウザ等の売上高は、前期3Qから4Qにかけて50億円前後増えているが、既存タイトルや新作、海外売上の別で、どのような影響が有ったのか。

A. 売上高の拡大は、「スターオーシャン:アナムネシス」や「ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア」などの新作と、「ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス」や「キングダム ハーツ ユニオン クロス」などの海外売上高の増加が寄与した。今後は北米向けに国内タイトルの展開を強化していきたい。

Q. スマートフォンアプリゲームのランキングなどでは既存タイトルの売上高が減少傾向に見える。今期の計画では、既存タイトルの売上高をどのように考えているのか。

A. 既存タイトルの売上高が減少傾向にあるとは考えていない。色々な施策を行っている途上であり、売上高の拡大が可能な運営を行っている。


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