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株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
2018(平成30)年3月期決算説明 質疑応答
日 時:2018年5月11日(金)17時30分~18時30分
回答者:代表取締役社長 松田洋祐
【質疑応答内容】
Q. HDゲームのあるべき営業利益率とその実現の時間軸は?
A. HDゲームの大型タイトルは、開発費の償却負担が大きいため、発売初年度単年で営業利益率を評価するのは難しい。デジタル化によってタイトルのライフタイムが伸びており、タイトルの評価もライフタイムで行うべき。償却負担が終わった後は、デジタルのリピート販売による積み上げで営業利益率を改善できる。今後3~5年間の平均営業利益率でみれば15%~20%程度は可能になると思う。
Q. 今年度の業績予想を従来のレンジから特定値へ変更した理由は?
A. よりわかりやすい業績予想開示を行うため特定値に変更した。
Q. 2019年3月期の業績予想値は、従来のレンジ方式における上限、中央、下限のどれに当たるのか。また新作タイトルの販売本数など前提条件を教えてほしい。
A. 売上は3,000億円を目指せると思うが、新作タイトルの販売状況次第のため、業績予想は保守的に見込んでいる。
販売本数は一般的に前作がベンチマークになるが、「トゥームレイダー」は、前作の「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」がプラットフォームを順次拡大していったため比較が難しい。新作の「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」は対応プラットフォーム全て9月14日に発売を予定。
Q. eコマースに関して、販売サイトのアプリ化の実現時期は?
A. E3で発表する予定。「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」の発売までに実現したい。
Q. 業績予想におけるデジタルエンタテインメント事業のHDゲーム、MMO、スマートデバイス・PCブラウザ等の売上高内訳を教えてほしい。
A. 具体的な金額は非開示なので、トレンドで説明する。HDゲームに関しては、複数の大型新作を発売予定のため、増収を見込む。MMOに関しては拡張版ディスクの発売がないため平常年となろう。スマートデバイス・PCブラウザ等に関しては1,000億円を目標とする。
Q. 中期計画における開発力強化は?どの分野での人員強化を考えているか?
A. HDゲームに関して、家庭用ゲーム機向けゲームを作れる国内の開発スタジオが減少しており、開発者の採用に苦労している。海外人材の取り込みや海外の開発会社との協業が重要になる。
Q. HDゲームのプラットフォームが拡大していることの収益への影響は?
A. プラットフォーム拡大は基本的に良いことで、マルチプラットフォーム展開をより推進する。
Q. 今年度に発売を予定している海外タイトルに関して、HDゲーム以外への展開はあるか。
A. 当社海外タイトルのモバイル展開について、自社開発にこだわらず、たとえば、シューターのマルチプレイの開発に長けている中国・韓国企業と協業することも考えられる。