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社長の和田でございます。
まずは、2011年3月期決算について補足いたします。
松田からもご説明いたしましたが、2010年12月の修正発表と実績との差異は、そのほとんどが、特別損失の発生によるものです。その中で大きいものは、年間15億円程度の償却費を計上していたのれんです。買収時の環境と今後の環境が大きく変化することをふまえて試算の前提を変えました。試算でおく仮定に不確定要素が多いため、数字は極めて保守的にしました。その結果、減損を計上することとなりました。
特別損失となっているコンテンツの廃棄損、関連損失および一部、売上原価に計上しているコンテンツの評価損は、いずれもタイトルの選別(絞り込み)を行うことで、発生したものになります。2012年3月期については、コンソール向けタイトルを、絞り込んだ結果、大型タイトルが多く発売されることはありません。
SNS、スマートフォン等の成長領域については、2012年3月期から、新たな成果が現れてくることを期待しておりますが、計画数字には、あまり強気に折り込んでいません。
総じて、2012年3月期は、あまり大きく業績が回復しないという計画になっておりますが、当年度を準備期間と位置付け、2013年3月期以降は、最高益更新を目指せる体制にしていきたいと考えております。なお、2011年3月期の配当につきましては、年間30円の安定還元を継続していきたいと考えております。参考までに言及しますと、デジタルエンタテインメント事業の中で、2010年3月期との比較で減少しているのは、コンソール向けのパッケージソフトの販売です。「デジタル」といわれている新分野や、スマートフォン等についてはむしろ伸びておりますが、コンソール向けのパッケージソフトの販売の不振を主要因として、営業利益を下げているという内容になります。
ここからは、従前からお話している戦略面での進捗についてご説明申し上げます。