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デジタルエンタテインメント事業については、前年同期比で減収減益となりました。同事業の内訳については以下の通りです。
HDゲームは、昨年度の大型タイトル発売の反動減に加え、今期に発売した中小型規模の新作タイトルの多くが当社想定を下回ったこと等により前年同期比で減収となりました。
MMOは、当期に拡張パッケージの発売がなかったこと等により、前年同期比で減収となりました。
スマートデバイス・PCブラウザ等は、既存タイトルの弱含みを新作タイトルで補うには至らず、前年同期比で減収となりました。
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アミューズメント事業は、既存店売上高が前年を大幅に上回ったことにより、前年同期比で増収増益となりました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大時に、固定費の削減を行ったことに加え、既存店舗への入場者数がコロナ禍前の水準に戻り始めたことで当事業の収益性が改善しました。今後のさらなる成長に期待しています。
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出版事業は、紙媒体及びデジタル販売が堅調に推移した一方で、営業利益は、印刷用紙の値上げ等による原価増や広告宣伝費の増加等により、前年同期比で減益となりました。今後のさらなる成長には、デジタル販売の強化に加えて、Webtoonの活用や海外展開が重要であると考えています。
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最後に、当第4四半期及び来期(2024年3月期:以下同様)以降の見通しについてご説明します。
2023年1月24日に発売した「FORSPOKEN」は、レビューが厳しい結果となりました。しかし、パルクールやコンバット等のアクション面では高い評価も得ており、今後のゲーム開発につながる相応の成果も得られました。一方で、本作の販売状況は厳しく、2月~3月に発売を予定する新作タイトルの進捗次第ではあるものの、今期業績には相応のダウンサイドリスクになりうると考えています。
当第2四半期の決算説明会にて、2023年3月期は中期業績目標を達成すべく、地固めの年度と位置付けている一方で、前期比での増収増益を目指すと申し上げましたが、現状に鑑みて、容易ではないと認めざるを得ません。
他方、来期以降のパイプラインは、未公表のタイトルも含め、非常に強力なラインナップとなっています。また、開発体制及びパブリッシング体制の見直しは、当期中に概ね完了する見込みです。現行の中期事業計画最終年にあたる2024年3月期を最高の形で締めくくるべく、さらなる成長に向けた体制の整備は着実に整いつつありますので、今後の動向にご期待ください。