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2019(令和元)年8月6日開催 第1四半期決算説明会概要

2019(令和元)年8月6日開催 第1四半期決算説明会概要

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
2020(令和2年)年3月期第1四半期決算説明会 質疑応答

日 時:2019年8月6日(火) 18時00分~19時10分
回答者:代表取締役社長 松田洋祐


【主な質疑応答内容】

Q. 好調だった出版事業の1Qの評価と、2Q以降の見通しは?

A. 以前は特定の大型ヒットタイトルへの依存が高かったが、「マンガUP!」や「ガンガンpixv」といったアプリを含む電子媒体の普及によって、中堅タイトルが安定的にヒットするようになってきたことが、収益改善に貢献しており、今後の業績についても期待している。

Q. 2020年3月期の出版事業の業績予想は減収減益を見込んでいたが、1Qは会社計画を上回る好調な出足と考えてよいか?

A. その通り。会社計画を上回る業績を期待したい。

Q. HDゲームのリピート販売を今後どのように改善するか?

A. PCを含むマルチプラットフォーム展開をさらに推し進めることにより、ダウンロードを中心とするリピート販売の強化を図る。また、多言語対応もリピート販売の促進にとって重要である。一例を挙げると、今年6月に発売した「OCTOPATH TRAVELER」PC版において、簡体字版のダウンロード販売が伸長した。簡体字版に対する需要が中国本土以外にも広く存在していると考えられるので、今後、簡体字対応も進めていく。

Q. MMOの「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージ発売前から課金会員者数が伸びたのはなぜか?

A. 拡張パッケージリリースまでの期間においても、継続的なコンテンツアップデートを行い、ユーザーのプレイを促進してきたことに加え、ファンフェスティバル開催などのプロモーション施策により、ユーザーの期待やエンゲージメントを高めてきた。

Q. PLの返品調整引当金戻入額の計上額が過去5年間の実績と比べて大きい要因は?

A. 四半期毎に返品調整引当金の洗替処理を行っているが、2019年3月期に新規大型タイトル3本を発売したことから、期末時点の市中在庫が増え、それに応じた返品調整引当金(約92億円)を2019年3月期末に計上した。そのため、当第1四半期の洗替処理における返品調整引当金戻入額が大きくなっている。また、返品調整引当金戻入額(約91億円)と返品調整引当金繰入額(約71億円)の差額が約20億円となるが、当第1四半期における返品調整実施(プライスプロテクションの発動等)の結果、ほぼ同額が売上減となることから、売上総利益段階の影響はない。

Q. コンテンツ制作勘定の増加要因と2020年3月期末の水準感を教えてほしい。

A. 2020年3月期以降に発売予定の新規大型タイトルと次世代機向け新作タイトル等の開発が進捗していることによる。2020年3月に新規大型タイトルが発売され、その開発が償却されるものの、2021年3月期以降に発売される新規大型タイトルの開発が進むため、2020年3月期末の水準は、現状を大幅に超える見込み。

Q. 1Qにおける「ファイナルファンタジーXIV」拡張パッケージにおける収益貢献の規模感は?

A. 6月に先行出荷されたディスクの販売分のみが計上されているため売上貢献は限定的。拡張パッケージに係るコンテンツ制作勘定(売上原価)は、販売予定本数に応じて按分償却を行った。販売予定本数は、ディスク販売よりもデジタル販売の方が多い見込みである。

Q. 「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージについて、今作と2018年3月期に発売した前作との違いを教えてほしい。

A. 業績に与える影響としては、前作の「紅蓮のリベレーター」は2017年6月発売、今作の「漆黒のヴィランズ」は2019年7月発売と発売時期が四半期をまたいで異なるため、四半期同士での単純比較はできない。今作の評価は非常に高く、前作発売時を上回る課金会員者数を更新中である。


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