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IR情報

株主の皆様へ

継続収益基盤の拡充

次世代ゲーム機やクラウドゲーミングの立ち上げなど、ここ数年でデジタルコンテンツ産業の業界地図は大きく変わると予想されます。そして、求められるコンテンツの質・量ともますます大きくなってゆくことが予想されます。そういった流れに対応し、常にお客様に最高の感動をお届けするためには、コンテンツ開発への継続的かつ積極的な投資が必要となります。開発投資規模はより大きくなり、それを支える基盤技術への投資も一層重要になってきます。そして、これらの投資を賄うだけの収益基盤・財務基盤がこれまで以上に極めて重要になってきます。それを実現するものが、当社グループが誇る豊かなコンテンツポートフォリオからの継続収益です。

デジタル化の進展により、ゲームのライフタイムが従来以上に長くなることから、販売施策は、発売時のみならず発売後も極めて重要になってきています。マンガコンテンツもデジタル化により常時お客様のニーズにお応えできる環境ができつつあり、それが当社出版事業の成長を支える柱となってきました。また、お客様のコンテンツの楽しみ方の多様化は、単にゲームやマンガなどをプレイ・購読するだけでなく、その世界観全体を楽しむべく、映像作品、舞台作品など、様々な消費機会が求められるようになってきています。当社グループとしても、2020年3月期より株式会社スクウェア・エニックスに専任組織を立ち上げ、このようなお客様の多様なニーズに的確に対応してまいります。このように、お客様のエンゲージメント、お客様とのつながりを不断に強化してゆくことで、継続的な収益を実現することができるのです。

新たなコンテンツの開発は多額の投資を必要とし、それにはリスクが伴います。コンテンツの提供を生業とする当社グループは、常にこのリスクを取って新しい楽しいコンテンツを作り、世界中のお客様にお届けしてゆかなければなりません。そのようなリスクを取れるようにするためには、継続収益の厚みが必要となります。そしてその新しいコンテンツは新たな継続収益を生み出し、新しい投資が可能になります。このような循環を実現することにより、当社グループの持続的成長が実現され、当社グループの企業理念を具現化することが可能となります。デジタル化の進展や次世代ゲーム機の登場、クラウドゲーミングの立ち上げなどの動きは、お客様のエンゲージメントを強化する良い機会となります。昨今話題となっているサブスクリプションモデルも、いかにお客様のエンゲージメントを強化できるか、といった視点からその是非を検討する必要があります。お客様のエンゲージメント、お客様とのつながりを強化することにより、継続収益を実現し、新たな挑戦を常に可能とする事業基盤を確立することで、変化の時代に対応してまいります。

株主還元について

2019年3月期の年間配当は1株当たり47円とさせていただきました。従来より、連結配当性向30%を目途としており、2020年3月期もその方針を維持する考えです。上述のとおり、デジタルコンテンツ業界は引き続き大きな変化の時代を進んでおり、現在進めているコンテンツ開発に加えて、次世代機への対応やクラウド・セントリック、クラウド・ネイティブゲームなどの開発も必要になってきています。このような状況を踏まえて、資金使途については、成長の基となるコンテンツ開発投資へ優先的に配分し、かつ投資リスクに耐えうる財務基盤としての現預金の水準を維持することにより、継続収益を高める施策を維持してまいります。株主還元については、成長投資とのバランスを鑑みて、引き続き配当を基本に行ってまいりたいと考えております。

株主の皆様のご理解とご支援を改めてお願い申し上げます。

代表取締役社長

松田洋祐