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さて、2021年3月期に中期業績目標を達成したことを受け、2022年3月期より3か年を目途に、新たな中期業績目標として、売上高4,000億円~5,000億円、営業利益600億円~750億円を設定しました。この目標の実現に向け、コンテンツ開発力の強化、地域的展開の拡大、新たな販売網の構築に取り組んでまいります。コンテンツ開発力の強化に関しては、IPエコシステムを涵養し、新規IPの創出とその多面展開、既存IPの活性化等を着実に実施することで、継続収益のさらなる底上げを図り、持続的な成長を実現します。また、地域的展開の拡大においては、成長著しい東南アジア、インド、中東、南米地域での当社グループのプレゼンスを向上させるべく、特にインドでは、子会社展開をより加速させるとともに、中東地域では有力パートナーとの提携を通じて、当社コンテンツの普及に努めてゆきます。さらに、新たな販売網の構築に向け、クラウド時代を見据えたコンテンツのクラウドディストリビューションを本格化させるべく、様々なクラウドプラットフォームへのコンテンツ投入を本格化させるとともに、自社チャネルの構築を目指してゆきます。このようなコンテンツ開発、地域展開、新しい販売網の構築を通じて、上記で掲げた目標の達成を目指します。
ゲームの遊び方、ゲームとの関わり方が多様化し、完成された世界観・物語を提供することにとどまらないゲームやコンテンツが、世界中の多くの人々を惹きつける時代となってきました。当社グループのコンテンツ・ゲームのポートフォリオは、新しい時代の新しさを体現し、究極の「面白さ」を提供すべく進化させる必要があります。抽象的概念である「面白さ」をその時代時代において最新のものに具現化してゆくことこそ、エンターテインメント企業たる当社の使命です。それを今一度自覚し、新たな中期業績目標の達成に向けて邁進してゆきます。
2021年3月期は、従来の連結配当性向30%に加え、中期業績目標を達成したことにより、10円の特別配当を実施いたしました。今後は、引き続き配当を還元方針の中心に位置づけ、連結配当性向30%をベースにしつつも、より柔軟な利益還元を実施してゆきたいと考えています。株主の皆様への利益還元は、経営の重要政策の一つであると考えております。成長投資とのバランスに配慮しつつ、株主の皆様の期待に応えられる還元政策を実施してまいります。
株主の皆様のご理解と変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長