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株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
2019(平成31)年3月期決算説明 質疑応答
日 時:2019年5月13日(月)17時30分~18時30分
回答者:代表取締役社長 松田洋祐
【主な質疑応答内容】
Q. 2021年3月期業績見込みにおけるスマートデバイス・ PCブラウザゲーム等の利益水準は?
A. 売上高1,000億円以上で、利益率は当期並みを想定している。
Q. 大型タイトルの販売動向は業績のスイングファクターだが、業績の変動リスクを低減するために行っている施策は?
A. デジタル販売、eコマース、出版事業等の安定的継続的収入による収益基盤を拡大することで、業績の変動リスクを抑制している。
Q. リピート販売を伸長させるための具体的な取り組みは?また、2020年3月期計画には当期発売の大型タイトルのリピート販売をどの程度見込んでいるか?
A. 地域毎の販売傾向やユーザーの嗜好を踏まえて、販売活動やマーケティング活動を行っており、販売チームと開発チームが連携して、様々なプロモーション施策を行うことによって、リピート販売の伸長に取り組んでいる。2020年3月期計画には、当期の大型タイトルのリピート販売を当初の想定よりも大幅に減額して保守的に見込んでいる。
Q. 出版事業の紙媒体とデジタルの販売に相関性はあるか?
A. 出版事業のデジタル販売比率は上昇しているが、紙媒体の売上も増加している。電子版を購読した後、紙媒体も購入するケースが増加しているため、相互を補完している。
Q. 騰訊(テンセント)グループとの戦略的提携の進捗状況は?
A. ミーティングを定期的に行っている。現時点で発表できるものはないが、今後、成案を得次第、随時発表説明する。
Q. 当期末のコンテンツ制作勘定の残高が500億円を超えたが、資産の健全性に対する考え方は?
A. タイトル毎に資産価値を精査した結果、健全であると判断している。また、コンテンツ制作勘定は、今後の成長に必要なドライバーであるとして認識している。これが充実することが成長への鍵である。
Q. 新しいプラットフォームとして発表されたグーグルの「STADIA」やアップルの「Apple Arcade」のポテンシャルをどのように考えているか?また、これらのサービスからの収益貢献を2021年3月期にどれほど見込めるか?
A. ゲームストリーミングサービスの可能性は大きいものの、2021年3月期への業績貢献は限定的と考えている。カジュアルなゲームユーザーや家庭用ゲーム機が普及していない地域のユーザーへの商品・サービスの提供が可能になることから、まずはユーザー数の拡大に期待しているが、それらが2020年3月期に実現するのは難しいと考えている。
Q. 2020年3月期におけるデジタルエンタテインメント事業セグメントの内訳は?
A. HDゲームは前期タイトルのリピート販売を保守的に見込んでいる。また、MMOは拡張パッケージの発売があるため増収増益を見込んでいる。スマートデバイス・ PCブラウザゲーム等は、昨年12月にサービスを開始した「ロマンシング サガ リ・ユニバース」が通期で収益貢献することや、「ラストイデア」等の今期にリリースする新作からの積み上げにより増収増益を目指したいと考えている。
Q. スマートデバイス・PCブラウザ等で当期第4四半期にライセンス料収入の計上はあったか?2020年3月期にも同様にライセンス料収入を計上する見込みは?
A. 当期第4四半期にライセンス料収入が計上され入金もされている。2020年3月期の計上も見込んでいる。