IR情報

次に、中期事業戦略の進捗についてご説明します。

海外の複数スタジオ及び一部IPの売却（以下：本件）について説明します。

概要含め詳細は、資料に記載のとおりですが、ポートフォリオの見直しを主目的に実施しました。特に欧米市場向けのコンテンツ開発においては、オンライン系のタイトル強化に向けて、スタジオ及びタイトルポートフォリオの見直しを行い、新規IP含め、当社の戦略に沿った新作タイトルを集中して作っていきたいと考えています。今後も当社にIPが帰属するJUST CAUSEシリーズに関しては、既に新作の開発を進めております。

ポートフォリオの見直しとともにパブリッシング体制の強化も行います。CPO（最高パブリッシング責任者）を設置し、パブリッシング体制におけるプロセスの最適化を図り、グループ一体経営の推進を図ります。

また、本件について、以下の点を補足させて頂きます。まず、2022年5月2日に当社より公表した「特定子会社等の異動を伴う株式譲渡契約締結のお知らせ」に主な対象会社の財務諸表が掲載されていますが、これらは連結グループ内における単体の数字であることをご理解ください。また、今回の譲渡対象として、過去のシリーズ作や、中小のタイトル及びDLCが含まれております。

今回の売却により獲得した資金は、NFTやブロックチェーン等の新規投資領域に投入するわけではなく、当社の中核事業であるデジタルエンタテインメント事業における、骨太IPの育成と開発力の増強を中心に充当します。

新規投資領域への投資については、中核事業とは切り離した形で資金調達を考えており、CVCの設立等を検討中です。

重点テーマに関する投資の状況は、資料に記載の通りですが、他にも複数の投資案件を検討しています。

最後に、2023年3月期の業績予想についてご説明します。

「特定子会社等の異動を伴う株式譲渡契約締結のお知らせ」（2022年5月2日発表）に記載の通り、本件による業績への影響は精査中のため、現時点で合理的な算定を行うことが困難なことから、2023年3月期の業績予想は未定とさせていただきます。今後、算定が可能になった時点で速やかに開示いたします。

2023年3月期は、中期業績目標の最終年度である2024年3月期に向けた地ならしとして、様々な施策に取り組んでゆきたいと考えています。