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中期業績目標は3か年の時間軸で設定しています。具体的には、売上高4,000~5,000億円、営業利益600~750億円、売上高営業利益率の改善を目指してゆきます。売上高営業利益率に関しては、売上成長だけでなく、開発費、マーケティングの効率化といった費用の観点を含めて改善を図りたいと考えています。
次に、コンテンツ制作勘定に関して説明いたします。目標の売上高を達成するために重要なのは、新作タイトルのパイプラインを相応に準備し、リリースすることで期待売上を実現することです。すなわち、コンテンツ制作勘定は、将来売上の先行指標でもあります。
ここでこのコンテンツ制作勘定の残高水準と評価減リスクについて説明いたします。同勘定は、個別プロジェクトの集合体であり、その評価は個別プロジェクト、すなわち個別原価計算にて行っています。したがって、評価損は、期末残高に対して一定の割合で発生するといった性質のものではありません。また、評価減は同勘定の残高水準が上がることに比例して、増えるものでもありません。評価減は、各年度末における将来収益見通しに基づきコンテンツ制作勘定の回収可能性を評価しますが、それ以外にも、開発途中での大きな仕様変更等に起因するものが含まれます。
また、もう1点説明いたします。「Marvel’s Avengers(アベンジャーズ)」の当期における販売状況に鑑みて、今後投入する新作タイトルをリスク視されているかもしれませんが、先ほどご説明した通り、プロジェクト別、さらにはスタジオ別に開発管理及び収益管理を行っているため、特定タイトルの事象が他のタイトルに影響することはありません。その前提で、4.000~5,000億円の売上高を継続的に達成できるためのパイプラインへの仕込みを行っていきます。
2021年3月末のコンテンツ制作勘定の残高 781億円の内訳を開示することはできませんが、次年度以降に投入予定のパイプラインが相当程度含まれています。したがって、同残高の水準に関しては今後も増加する可能性はありますが、それらが今後の収益として貢献し、中期業績目標(売上高及び営業利益)を実現させる重要なファクターとなります。