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今後の方針に関して、既存事業からご説明します。
既存事業については、HDゲームおよびスマートデバイス・PCブラウザ等の収益性、競争力を向上させるべく、内製開発体制の強化に取り組んでいきます。
HDゲームにおいては、株式会社Luminous Productionsを株式会社スクウェア・エニックスに吸収合併し、グループ内における開発リソースのリソース統合を完了しました。しかしながら、コンテンツ開発には人が携わる性質上、人及び文化の融合を2024年3月期中に完了し、当社グループ一体でのHDゲーム開発体制の整備を実施していきたいと考えています。
また、スマートデバイス・PCブラウザ等においては、開発力だけでなく、運営力も成功の鍵だと考えており、双方の強化を主目的とした組織再編を実施しました。
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さらに、内製開発体制の強化に必要不可欠なエンジニアをはじめとした開発人材の採用の強化にも注力します。新たな優秀人材の獲得強化等を企図した基本給引き上げを3月に発表しています。
また、外部有力開発リソースのグループ内への取り込みについては、インオーガニックの形にてM&A、新規スタジオ設立及びマイノリティ出資を含め、グループへの取り込みを継続的に検討したいと考えています。
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新規領域についても、今後の方針をご説明します。
Web3やブロックチェーンに関しては、次の成長を見据えた投資フェーズだと考えています。インオーガニックの活動においては、ダウンサイドリスクを限定し、投資活動を推進します。また、オーガニックの活動においては、複数のタイトルリリースを通じて、ビジネス検証とマネタイズを並行して推進します。
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さらに、新規領域における成長を模索する中で、インオーガニックの観点でも施策を進めていきます。既に財務面においては、相応のリターンを得ていますが、今後は事業全体へのストラテジックリターンを重視し、事業パートナーとして高いコミットを得られる企業との協業体制構築をマイノリティ投資により、ダウンサイドリスクを抑えながら進めたいと考えています。
また、CVC設立による投資ビークルの多様化やWeb3事業整備を企図した海外法人設立の準備を進めます。
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2024年3月期の連結業績予想は、売上高3,600億円、営業利益550億円、経常利益550億円、親会社株主に帰属する当期純利益385億円としました。
連結業績予想である営業利益550億円は、中期業績目標の下限である600億円を下回っておりますが、中期業績目標の達成を目指すことに変わりはありません。
今回の連結業績予想に対する考えをご説明します。
トップラインにおける不確実性に加え、内製開発力の強化に際しての人件費増等を勘案しつつ、売上高営業利益率の改善に向けた取り組みも踏まえ、今回の業績予想に反映させています。